転職活動中に出会った「違和感だらけの会社」の話
休職中で今、転職活動を頑張っている皆様に
私の休職中の面接での体験談のひとつをお話したいと思います。
休職から5ヶ社会復帰のための準備として、いくつかの会社に応募していました。
その中で、とあるアパレル系の店舗に応募したときの話が、今でも忘れられません。
それは外資でお給料も良い会社でした。
奇遇にも、家から近く、昔の同僚も働いていました。
外資だし、服のテイストも嫌いじゃない、何より自宅から10分で行ける場所。

これは・・・私のための求人に違いない!!
そう思って、軽い気持ちで求人サイトから自己応募しました。
面接前からすでに「え?」と思うことが連発
応募してすぐに、某大手の転職エージェントから連絡があり、面接日程を調整することに。
ややこしいですが、転職サイトに応募したとき、
「アナタに案件紹介しますよ!」と言ってくる『休職者側エージェント』に対し、休職者が自己応募した企業から「いらっしゃいませ」と出てくる『企業側エージェント』が居て、今回連絡があったのはこの企業側につくエージェントです。
今思えばこのエージェントがはじめに言ってました。



この会社の人事の方が少し難しい方で・・・
ポソッとそう言われたことは覚えていますが、私も「ああ、厳しい人ってことね、ハイハイ」ぐらいに思って、追及しませんでした。
今思えば、根堀り葉堀り聞けば良かったです。
まあ、聞いたところで、企業側エージェントなので尚更、本当のことは言わないでしょうけど・・・
転職面接で感じた違和感。もうすぐ潰れる会社の面接。
違和感①面接の時間を忘れていた
初日からありえないのですが、面接官が、面接の時間を忘れていました・・・
こちらから電話すると、
「あれ?え?じゃあ5分後にWEBつなぎますから。」と言われ、
結局20分くらい遅れて始まった面接なのに謝罪無し。
そしてビックリしたのが、画面に映ったのは頭に懐中電灯をつけた白髪が剥げ散らかした老人男性でした。



え・・・?アパレルの人事・・・だよね・・・
聞くと、社長の知り合いで、この会社に所属はしてないけど面接だけ任されている、と。
老人はのらりくらりとそんな話をして、私に対して質問という質問も無いようでした。←すでに怪しい。
違和感②精神疾患を「気のせい」と言う
現在適応障害で休んでることを伝えると、



今頃はなんでもかんでも精神疾患ってね、あんなのはだいたい気のせいなんですよ!たいしたことじゃあない。
えええええ?人事ですよね?しかも今休職してる私にそんなこと・・・?
と、思いましたが、受かりたい私はそれでも一瞬でこの発言をプラスに脳内変換しました。



この人は精神疾患を特別視しないということは、企業にもそういうふうに伝えてくれるかもしれない。普通の人と同じように扱ってくれるんなら、それはそれでいいじゃないか。
そう思うことにしました。
さらにそのあと、この老害人事から信じられないことを言われました。
違和感③入社時期が未定、だいぶ先でも良いか聞いてくる
面接を受けたのが8月でしたが、



入社はその・・・いつでもいいですか?来年の年明けとか・・・
「エ?!今8月だよ」と思いましたが一応「まあ、ハイ・・・」と言い、一旦面接を終えました。
遅れてスタートしたのに、予定より早く終わる、という違和感だらけの面接でした。
面接官も最悪、エージェントも最悪
面接は終わったものの、
合否の連絡が一向に来なくて、
『不採用』とも言われないまま半月放置されていました。
その間、その会社担当のエージェントに返事を催促するも、
このエージェントも毎日毎日電話してきては何も進展してない・・・と。
マメなエージェントは良いとされますが、進展が無いのにマメ=ウザいだけ、です。
話もどうもかみ合わなくて、
そのうち、このエージェントとの電話に毎日大きなストレスを感じるようになりました。
今思えば、ですが
すでに店舗撤退するか継続するかの狭間にいた時期のような気がします。
毎日あの人事といい、このエージェントといい、どうしたのだろう?という気持ちが抑えきれなくなり
私は昔の同僚が働いてるその店舗を直接見に行くことにしました。
店舗に行って聞いた衝撃の事実。潰れる会社
店舗に行くと、昔の同僚がいました。
友人である時期も長かった彼に、はじめから探りを入れてれば良かった、と後悔しました。
そこで数々の衝撃的な事実を聞きました。
①スタッフは3人だけ、ワンオペの日もある
店舗にはスタッフである友人と、後輩が一人いました。
3人しかいない店舗・・・大変だなあと思いましたが、すでにワンオペの日がある上、後輩が1ヶ月病気で入院をする予定だと言ってました。
そこを見越しての求人募集だったかもしれませんが、
そんな状況にありながらも人を採用しなかったorできなかった、といったところでしょう。
友人と後輩のスタッフは呆れたように口を揃えて、



働くようなトコじゃねーよw
と言ってました。
②8年間働いている友人の衝撃の給料
その友人は役職こそないものの、私と同じでアパレル歴20年以上のベテランです。
外資系ブランドですが、容姿が良いことから、「日本で一番ウチの洋服が似合う!!」と、デザイナーも大絶賛してるというエピソードがあったにも関わらず・・・
8年間働いて、契約社員で年収280万・・・・!!!



すごく人材を粗末にしてる会社だなあ・・・
と思ったのですが、次に聞いた話が衝撃的でした。
勿論募集に出ていた給料は全然違いますが、それすら信用ならないですよね。
入ってしまえばすぐ辞めないことをいいことに、聞いた話と違うということが多々ありそうです。
③今この会社に起きていること
外資系はよく会社のトップが変わると言いますが、この会社はさらに凄かったです。



社長が3ヶ月前に変わったばかりで、マネージャーという立場の人も、今居ない。
そりゃあ、二次面接に進めないですよね、
だって、二次面接をする面接官がいないんだから・・・!と。
そこでやっと諦めがつき、エージェントを通じて辞退するという連絡をしました。
そして1年後、衝撃のニュースが
それから1年近く経ったある日。
偶然ネットで、あの応募していた店舗が閉店していたことを知りました。



あのとき、変に合格してしまわなくて本当に良かった・・・!!
あの時の違和感、あながち間違ってなかったんだ…と、ゾッとしました。
まとめ:違和感は、やっぱり信じていい
休職中の転職活動は、焦りもあって「どこかに受かりたい」と思ってしまうこともあります。
でも、「なんかおかしい」「この会社、変だな」っていう感覚は、たいてい当たってる。
違和感の数が希望の数を上回ったら、それはもう「縁がない」と見て良いと思います。
その時は後悔するかもしれないけど、1年後「行かなくてよかった」と思える日がくるなんて、
自分の感覚、大切にしていいんだと思えた出来事でした。






