メンタルクリニックにおける主治医の『好き』『嫌い』について

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メンタルクリニックに行った日の先生の印象

メンタルクリニックに行って、

まず心配なのは

『主治医との相性』です。

冷たい感じがする、とか

話を聞いてくれない、などで

医師とのつきあいに不満を抱えてる、という人が少なくないです。

とはいえそのたびに病院を変えたりするのは

手間とお金がかかります。

ですから、ちょっとした『ガチャ』のような気持ちで、

良い先生に温かく迎えられたい!という気持ちを持って行きますよね。

 

今回私がお世話になった先生は若いイケメンで、

主治医
頑張り過ぎですよ!こうなる前にもう少し早く来てほしかった。もうゆっくり休んで。

と言ってくれました。

「今まで頑張ってきたご褒美だから、悪いなんて思わなくていい。」と。

 

それは泣けるほど嬉しい言葉でした。

仕事を頑張り過ぎ、

嫌なことも我慢し過ぎ、

心身共にキャパオーバーになってしまった私は

先生の言葉に救われました。

 

主治医の真っ当な意見が、精神的に辛い

しかし、3回目の受診。

まだ休職1ヶ月目で、どん底に落ち込んでいる私に対して、

主治医
もう転職したほうがいいよ。どうするの?何かしないと変わらないよ?このままでは。

と仰ったのです。

それが急かされているみたいで、

当時の私は凄く落ち込んだのを覚えています。

 

酷い、私だって立ち直りたいんだ、

好きでこんなふうでいるわけじゃないんだ、と。

 

私は精神疾患だから、

ネットも含む友人やすべての人に

「今は何も考えないでゆっくりしてね。」と言われるのが当然だと思ってたので、

なんでこの医者は、急かすようなこと言うんだろう。
と、もちろん不満でした。
不満というより怖かったのもある、
厳しい口調でしたから・・・
治療のためにクリニックに行ったのに、
その日、頭痛、吐き気、憂鬱な気分で
行かなければ良かった、と思うほどでした。

「主治医が嫌で病院を変えたい。」とも思った

4回目の診療も同じ。
怒られてるみたいで怖かった。
「私だってなんとかしたいけど、何もできないんです!」
と怒りを含んで言ってしまいました。
その次の日もまた体調悪化。
少し良くなっても、病院に行くと悪化する。
つぎの診療が怖い。
そう感じてたのが1ヶ月半ぐらいのときでした。
優しい友達は、
「それは酷いね!病院変えたら?!」と言ってくれました。
実際私もそうしようかと思ったのですが、
1ヶ月目は自分自身のメンタルがまだ冷静ではないということを自覚していたので、
主治医の言うことも一理あるかもしれない、と思いました。
あと、この先生、薬は慎重に出してくれてるな、というのがわかったので
悪い人ではないんだろう、とw
もう少し我慢して通うことに決めました。
2ヶ月目に入り、
薬が効き始めて気分が落ちなくなったので
私は少し具体的に物事を考え出しました。
主治医の言うように
『転職するという選択肢もある』という考えも付け加え、
広い視野で考えるようになり、
そもそもなんでこうなった?ということから考える必要が出てきて、
そこからどんどん思考が整理されていったのです。
マインドガード

現実を見ることに少し耐性がついてきた頃

完全に、とはいかないけど
以前より少し整理された思考と自分なりの方針を
次の診察で私は話しました。
私、あれから、何でそもそもこうなったのか考えたんですけど・・・
と言うと、主治医はパッと顔を輝かせて、
主治医
そう!それ!!何でだった?
と、話を聞いてくれたのです。
このとき私は、
原因を整理するということ、
そのうえで対策を考えることがすごく大事だったのだ、と教えられました。
「まだでもゴールまでは考えてないんです、迷ってるし、人事との調整もありますから」
と言う私に、
それでもいい!と言わんばかりに
「進歩しましたね!ここからは少しづつ考えていきましょう!」
と笑顔で言ってくれました。
あとで考えたら、
患者(私)が嫌だ嫌だばかりになっては話が進まないので、
逃げ続けないように現実を見せ続けてくれたのだと思います。
そして
すぐに結論は出なくても
『向き合って考える』と言うところまで引っ張り上げてくれました。
現実から逃げずに考える、という姿勢さえできれば、
あとはどれだけ迷っても、
考えること自体を止めたりはしません。
マインドガード

自分も「主治医の言うことを理解はしよう」とすること

そして私と先生の考えは初めて一致して
「復帰は職場と話がついてから、ですね。」となり、
だいたいの道筋が見えたところで、先生も
主治医
じゃあ、それまでゆっくり休んで!今まで働いたぶんのごほうびだから。
と言ってくれたのです。
患者にヨシヨシするだけが優しさではありません。
実際、休め休めと言われ過ぎて
自分の足で立てなくなる人もいます。
それはそうです、
人間、弱ってるときはずーっと
「頑張らなくていい、考えなくていい」と言われたい。
でも
私はこの先生で良かった、と思いました。
見事に飴と鞭を上手く使ってくれたおかげで
約2か月半にして、
嫌な感情や先々の心配から解放されました。
今は気分良く、残り多くは無いであろう休職ライフを満喫しています。
大半の人が、
精神疾患だとナーバスになっているもので、
医者が厳しくしたり、話を聞いてくれないと
セカンドオピニオンで別の病院を受診したりされがちです。
だけど、もしかすると
私の主治医のように
現実を見せながら解決を探させるという
一見、荒療治に見えるけど、
しっかり地に足の着いた治療をする先生なのかもしれません。
『自分が今冷静じゃないかもしれない』と一旦落ち着こう。
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