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辛い時は視野が狭くなって『辛い自分』しか見えない
鬱状態になると、
「辛い、辛い、○にたい・・・」と、
思いつめて抜け出せなくなっている人を
SNSでもたくさん見かけます。
でも、今日ちょっと思ったんですけどね・・・・
誰かに優しくされたこと、ありますか?
ちょっと、思い出してみてほしいのです。
なぜそう思ったかと言うと、
私自身、適応障害になってから、なんでこんなに辛いんだろう、しかも二回目、なんて考えていたけど
こんなときだから人から優しくされたことが
強烈に思い出されたのです。
寂しいから、亡き両親から大切にされた記憶が蘇る
私は両親を亡くしています。
でも、両親から与えられた愛情に、
両親がこの世からいなくなっても何年も支えられて生きています。
『今』誰かから支えられているかどうかなんて、
正直どうでもいいんです。
『優しくされた記憶』で、人はある程度満たされて生きられることを
両親を亡くして、私自身が知ったからです。
今から10年近く前ですが、
癌で闘病中で免疫力が無くなった母親が、
医者から散々身体に気を付けるように言われていたのに、
独り暮らしで熱を出してる私の家に看病に来ました。
そのとき既に母は闘病中で、1人では来れませんから、
父が車で送ってきました。
母に風邪などうつしたら大変だから申し訳なかったけど、
あのときのことを一生忘れません。
そのとき看病に使われたタオルは今でも捨てれません。
記憶力が悪いので細かいことは忘れてしまうのですが、
こういうひとつの場面って、深く刻まれるんですよね。
両親以外の記憶もあります。
精神的に辛い時は人の優しさが沁みる
私には2歳年上のいとこのお姉さんがいます。
若いときに職場でいじめられて、辛いって話したとき、
ある出勤の日に、いとこが旦那さんと一緒に
わざわざ遠くから車で、私の職場に来てくれました。
手には大量のミスタードーナツを持って、
私をいじめてる憎たらしい奴らに
と、頭を下げてくれたのです。
そしてその夜、夫婦とご飯を食べに行き、
第一声、旦那さんが
「好きなもの、食べ^^」と、メニューを渡してくれたのです。
そのときすごく嬉しかったです。
この日のことで、周囲の私に対する態度が変わったかといえば、別に変わっていません。
でも、状況を変えることだけが大事ではなかったのです、
あとから思えば。
当時20代の私は気が付きませんでしたが、
とても辛い時だったので
凄く助けられた、というのは当時でも実感していました。
それがまた、
年齢を重ねるごとにその優しさの深さが染み入るというか、
そう感じて、
ふとしたときに思い出すようになりました。
身内だけではありません。
それは職場の人でもあります。
今から3年くらい前ですが、
職場で凄く辛いことがあり、年甲斐も無く泣きそうになり、
周囲もそれを察してか、そっとしておいてくれたのですが
涙を必死でこらえながら、人に見られないところで働いていた私に
そう親しくもないけど普通の距離感である、
Z世代の後輩が私のところに来ました。
と渡してきたのが、
当時私が大好きだった『鬼滅の刃』のクリアファイル。
店で買ってた雑誌についていた付録です。
彼女のさりげない優しさに本当に泣きそうだったのを覚えています。
普段親しいというわけでもない普通の距離感でしたが、
後ほど彼女は適応障害になって3ヶ月休職しました。
きっと人の傷みが解る心を持っていたのだと思います。
この一件で私は彼女を大好きになったし、
今彼女は異動してしまって会えていませんが、
この瞬間のことも、たまに思い出してあたたかい気持ちになります。
私たちはいつも人の優しさを色んな形で受け取っている
こんなふうに自分に優しくしてくれる人たちは
何を考えてるでしょう?
シンプルにあなたに
『元気になって欲しい』ということだと思います。
悲しいとか、辛いとか、
自分だけとか、○にたいとか、
そんなふうに思って誰が喜ぶでしょうか?
あなたに優しくしてくれたあの人は
あなたに穏やかであってほしいはずです。
亡くなった父の口癖ですが、
「お前が良いんなら、いいや。」とよく言ってたのを思い出します。
誰かに優しくされた記憶や、
自分の幸せを願う人のことを思ったとき、
私はどんなに悲しくても、長く絶望にはいられません。
それと同時に、
辛いときの気持ちと、
優しさのありがたみが解るから
やけに他人に優しくしたいと思います。
もしもだれかが、落ち込んでたり、鬱だったりすると
周囲も「差し出がましいかもしれない」と思って、
どうしたらいいかわからないときはあります。
でも、こんなふうに
大切な人や誰かがつらいとき、
腫物扱いしないで、少しだけ積極的な優しさを見せたい、
と自分は思いました。
優しさの記憶に賞味期限は無いのです。
壊れないし盗られないで
ずっと人を助け続けてくれるものだから。
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